大学受験を辞めるのを辞めると誰でも合格率が上がる
多分、今この記事を見ている君は受験を辞めようとしているのだろう。
そんな君に、先に結論を言う。「今辞めないだけで、合格率が上がる。だから辞めるな。お願いだ。」
これが現予備校講師からのメッセージだ。詳しくを下に書いていく。
辞めるな。なぜなら「合格率がそれだけで上がる」から。
とはいえ、今この記事を読んでくれている君には、受験に関して色々辛いことがあったんだと思う。
そんな状態に追い詰められるまで、頑張った君は本当に凄いと思う。
お疲れ様。
だけど、もう一踏ん張りしてほしい。これが現予備校講師、そして君の応援者からの本音のメッセージ。
大学受験を辞めない=合格率が上がる
では、本論に入ろう。
なぜ今辞めないだけで、合格率が上がるのか?
それは、
不合格者の多くはそこで辞めるから合格できない
という紛れも無い真実があるからだ。
逆に辞めなかったやつらは成功しているということ。
わかりにくくて申し訳ない。詳しく話そう。
例えば、君がある山に登ろうとしているとする。友達9人と一緒にだ。
君はどんどんどんどん登っていく。
だけど、登り始めて1000mに達したところで、友人A君が「もうきついから降りるわ」と言い始めた。
早々とA君は脱落してしまった。
1500mではB君、1700mではC君、2000mではD君。
それぞれがどんどん脱落していく。
徐々に、徐々にきつくなる傾斜。
君の心の中では何度も
「もう辞めたい。こんなの何の意味があるんだ」
という囁きが響く。
だけど、辞めない。君は辞めなかった。
そして、とうとう頂上に到達することが出来た。
残っていたのは君一人だけ。
他の皆は、それぞれの事情はあるが、途中で山を下りて行ってしまった。
そう。皆途中で登ることを”自分で”辞めた。
ただそれだけなんだ。
最初の
不合格者の多くはそこで辞めるから合格できない。
今辞めないだけで、合格率が上がる。
に戻るよ。
大学入試もこの山登りと全く同じことが言える。
要は、周りの子たちが勝手に辞めて行くから、君の合格率が上がるということだ。
だって受験は競争だろ?偏差値があるだろ?倍率があるだろ?
君以外の何人が同じ志望校を受験するか?
も、合格には重要な要素ということさ。
今の君のように、今辞めようとしている受験生はたくさんいる。
必ずね。
模試の結果を見ては、「無理だ・・・。」と思ったり、過去問を解いてみては、「こんなの出来るわけ無い・・・。」と思ったり。
そうやって思っている子が、もんのすんごーく!
たくさんいるってことなんだ。
自分の気持ちに負けてしまい、辞めてしまう子がね。
逆に言えば、君が今辞めないだけで、合格率は上がるということさ。
受験を辞める時期は大体決まっているからね。
ここに1000人受験生がいたとき、
7月辺りの模試で500人辞めて、11月辺りの模試で250人辞めて、1月の直前に100人辞めて。
本当にこんな感じで皆勝手に辞めて行くんだ。
「こんな模試の結果じゃ受かるわけない。まあ、浪人すればいいや」とか色々な理由をつけてね。
だから、その”辞める組”に君が入らず、なんとか地道に踏ん張って入れば、君の合格率は確実にあがるんだ。
だってさっきの例え話でも、1月には1000人から150人に受験生が減っていただろ?
あくまで例えではあるけどね。
まだよく飲み込めてないと思う。
ここで2つ、ある著名な人が言った言葉と、有名な童話から全く同じ事例を紹介する。
サイバーエージェントの藤田晋さんの話だ。
アメーバブログの社長だね。
負けのうちの99%は自滅である。
いま僕が君に言ったことと全く同じことを、プロ麻雀師との対談で言っているのだ。
ちなみに、そのプロ麻雀師の方も全く同じことを言っていた。
もう1つ。
「ウサギとカメ」の話だ。
この話でカメはウサギと戦う。
カメは泳ぎで勝負すればいいのに、ウサギと同じ土俵の足を使った競争で勝負する。
カメも正直、勝てるわけないと思ってたはず。
レースの最中、何度も何度も諦めようと思ったはずなんだ。
「なんでこんなレースに乗っかってしまったんだろう。僕はなんてバカなんだ」
「もうきつい!暑い!もう辞めたい。そこの川に入って泳いで逃げちゃおうかな」
そう言った言葉が何度も何度もよぎったはず。
だけど、カメは辞めなかった。
そんな自分の辞める理由に打ち克った。
だから、最後には勝てた。
うさぎではなく、カメが勝ったのだ。
辞めずに、長く続けた人がその後どうなるか
僕は失敗例をあまり知らないから、成功例を書く。
成功者は(成功者の定義を、日本国内、国外問わず100人中80人がその人の名前を知っており、1億以上の資産を持つ経済的にも裕福な人と定義する)皆辞めずに続けている。
これは絶対的な真理だ。
松下電器、現Panasonicという会社を作った松下幸之助さんは、修行期間として意味の分からない掃除や、電気の取り付けを7年間行った。
君が食べたことのあるチョコやキャラメルを作っている森永の創業者森永太一郎さん。
小さい時に商売を叔父さんから習い、修業が14年ほど。24歳で渡米し、36歳の時まで西洋菓子の修業。マシュマロ、キャラメルを日本に持込み、リアカーで売り歩くことから始め、あの巨大会社を作った。
君が今この記事を見るのに使っているであろう、Iphoneを日本に持ってきたソフトバンク。その代表、孫正義さん。
小学校の時からずっとずっと勉強。福岡で有名な久留米大附設を途中でやめてアメリカの高校へ。ようやく芽が出たのがアメリカで大学生活を送っていたとき。
翻訳機の開発に成功したことで、起業することが出来た。
それまでの勉強期間は、6歳から考えると約14年。ずっとずっと猛勉強してたんだ。久留米附設も難関校だからね。
エジソン。これはもはや有名すぎるからここでは何も書かない。
ぱっと出てきて成功した人なんて、僕の知る限りではいない。
短い期間で考えたら、いるけどね。
話を元に戻すよ。
今君が受験を辞めないことで得る力は計り知れない。
なぜなら、成功者に必要な素養を身につけることが出来るのだから。
ここでいう素養っていうのは、体で例えるなら、生きるために絶対に必要な心臓のようなものだ。
今君が「やっぱり受験を辞めない」と決めることは、成功者になれる素養を身につけることと同じなんだ。
仕事をし始めて、同じような状況にまた遭遇する。必ず、100%。
そんな時、君はどうするか。その練習を、受験を通して君は経験しているんだ。
受験の事例
受験でもこんな事例があった。
僕がずっと教えていたY君という男の子だ。
偏差値60ぐらいの公立の高校に通っていた。
だけど、今まで勉強なんて一切したことない男の子だ。
剣道が好きすぎて、剣道しかしなかったらしい。
だから、同じ剣道部員の友達からはいつも馬鹿にされていた。
「剣道はめっちゃ強いけど、Yは勉強マジで出来ないからな」
入塾した時の偏差値は38とかそこらへん。
だから塾に入ってくれた時も、「僕は周りの子とは違うんです。頭が悪いんです」ってずっと言ってた。
落ち込んでいた時に彼と話す。
大体彼が言う言葉は、「僕はやっぱり勉強できないんです!」だった。
でもいつも9時間から10時間は勉強してたから、「必ず伸びる!絶対!◯◯ちゃんも同じぐらいの勉強時間で伸びてるから!やり方も全く同じだよ?」と言っていた。
そのたびに怒られて「僕はあの子とは違います!比べないで下さい!元々の頭が違うんです!」って言われてた。
ごめんって、いつも謝ってた。
でも僕は、彼は絶対に伸びるって分かってた。
そして7月に模試があった。全然良い判定が出ない。
結果を見た時、もう諦めようと思ったのか、
「やっぱり無理なんですかねー」って、言ってた。
その後結局10月ぐらいまで大きく伸びることは無かった。
志望校の偏差値は61。
怖かったはず。自分の模試の判定や偏差値を見たくなかったはず。
だけど、彼は辞めなかった。
疑問を抱えていた。不安を抱えていた。だけど、とりあえず自分に勝った。
だから、最後は余裕で受かった。偏差値を9ヶ月で23上げて。
1ヶ月で2.56の伸びだ。
今の君と同じような経験を彼もしていた。
だけど、やり続けた。
だから、勝てた。
誰に勝ったか。自分にでしょ?
その不安や、恐怖に勝てば良い。
「他の志望校に変えたい」そんな自分の心の誘惑に勝てば良い。
たったそれだけで、合格率はめっちゃあがるんだ。
これは真実だ。君が信じようと信じまいと、これは真実だ。
だから、辞めないで欲しい。受かって欲しい。
僕は本気で思っている。本気で。
自分に勝つ方法
不安な感情が襲ってくる夜にはすぐ寝ること。
朝不安な時はさっさとご飯を食べること。
雨の日に不安な時は次の日に必ず朝8時までの朝日を1時間以上浴びること。
経験上これだけで君の不安はかなり減る。
不安を起きさせない方法もある。
不安は情報により生まれる。
「◯◯、偏差値10上がったらしいよ!すごいよな!」
こんなことを聞くと焦りが生まれる。焦りは不安を生む。
「いいか!今年の先輩は◯◯に1人も受かっていない!お前らは先輩みたいになるなよ!」
こわい。先輩たち結構勉強してたのに。同じ塾に通っている。どうしよう。
不安が生まれる。
全ての不安は、情報から来てる。
これが分かったはずだ。
もしそれを考えたくないなら、それらの情報を聞かないように、見ないようにすること。
それだけでだいぶ変わる。
嫌そうな話があれば移動する、耳を塞ぐ。
ネットで怖い情報に当たりそうなら、見ない。すぐに閉じる。
そういったことに気をつけるだけだ。
それだけで、君の不安の数はかなり減る。
それでも辛い時は何度も君を襲うだろう。
だけど、絶対に大丈夫。相手は自分だ。
同じ力。勝てない訳がない。
絶対に大丈夫だから。
応援してる。